視覚リハビリテーションと盲導犬

視覚障害と聞くと、皆さんは
どのようなイメージを持っているでしょうか
私もそうでしたが、多くの方が
“全く見えなくなる状態”
を想像するのではないでしょうか。
ところが、全く見えなくなる状態である『全盲』は、
実は視覚障害の方々の中では少数派だそうですひらめき
視覚障害というのは、
病気などの原因で人生の途中から、
生活に支障をきたすほど見えにくくなってしまった
というケースが多いそうです。

私たちも、いつか視覚障害になるかもしれません。
例えば、
「見える範囲が狭くて足元が捉えられないために、
白杖なしでは歩けないけれども、
文字は視野に入れば読める」という状態。
もしくは、
「目で文字は読めないので点字を利用しているけれども、
周辺視野があるため白杖を使わずに歩ける」
という状態など、
それぞれ症状は異なるとのことです。

このように、一口に視覚障害と言っても
困っていることがそれぞれに異なるため、
個別的な支援・サポートが必要になります。
目が見えにくくなり、生活がしづらくなる。
仕事も以前のようにはできない。
そんな方々が、
目が見えなくなっても
自信をもって生きていけるようになること。
そういった視覚リハビリテーションの一環に
盲導犬育成事業があります。

盲導犬育成事業は、犬の部分に注目が集まりがちです。
そもそも誰のために、何の目的で仕事をしているのか!?
という部分が
おざなりになる傾向があるのではないでしょうか。
パピーウォーカーや盲導犬飼育ボランティアの活躍を
雑誌やTVで目にすることがよくあります。
この事業は、そういった方々の支援なくしては
成り立ちません。
また、盲導犬訓練士が
その犬の特性を考慮し、
犬にとって最善の道を探る努力は
大変意義あることです。

しかし、盲導犬育成事業は
犬のために行っている事業ではなく、
視覚障がい者のために行っている事業です。
視覚障害や盲導犬について、私たちは
様々な誤解や知らないことが沢山あるでしょう。
今より少しでも、視覚障害者が抱える
それぞれ異なる症状について
理解することが大切です。

私たち動物好き、犬好きは、
街で盲導犬を連れている方を見かけると、
ついつい犬をつぶさに観察してしまいます。
ですがその際、
私たち一人ひとりが
犬ではなく視覚障がい者の方にこそ、
今までよりも心を寄せるようにできたら
と思います。

~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣

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