医療目的のCBD OIL

カンナビスと、その主成分の一つで精神作用が無く
世界で流通しているカンナビジオール(CBD)は、
国内では一部の方にしか浸透していないと
思われますので、医療(動物医療)利用における
概観を記します。

世界保健機構(WHO)によれば、
世界中の人口の2.8%が
カンナビス(大麻草)を摂取しています。
日本では、大麻というと
嗜好目的の利用と思われがちですが、
幅広い治療効果があり、
世界では医学的に重要とされています

カンナビジオール(CBD)とは、
精神作用はあるものの
陶酔や多幸感を引き起こすことはない
植物性カンナビノイドのことで、
哺乳類の体内において恒常性の維持に重要な
エンドカンナビノイド・システム
良い影響を与えることが分かっています。

カンナビ・サティバという植物から抽出される
CBDには、抗炎症作用や免疫調整作用があります。
また、代謝障害や炎症性疾患を始め、
てんかん、心不全、消化器疾患、がん、
その他の多くの疾患や症状の治療について
効果がある植物性カンナビノイドです。

CBDは血液脳関門を通過して
抗酸化作用、抗菌作用、神経保護作用
を発揮することが示されており、
活性酸素による神経障害や神経疾患、
多くの感性症の予防と治療に効果が期待できます。
近年、様々な腫瘍細胞をアポトーシス(細胞死)に導き、
腫瘍の転移を抑制する働きにも注目が集まっています。

ヨーロッパで合法的に栽培された農作物としての
ヘンプから抽出されるCBDオイルには、
THC(テトラヒドロカンナビノール)は0.3%以下
しか含まれず、陶酔感は引き起こしません。
そのため、幅広い医療効果を
発揮できる可能性があります。
しかし、日本国内では麻薬取締法により
THCの含有は認められていません

THCを含まない、大麻草の茎と種から抽出された
医療用CBDには、国内においても幅広い
医療(動物医療)利用の可能性があります。
ただ、医療効果を得るために必要なCBDの量が、
疾患ごとに明確に定まっていません。
その理由としましては、
エンドカンナビノイド・システムの活性が
それぞれに異なり、
体外から取り入れるカンナビノイドの必要性も
個々に異なるためです。
よって、実際的には低用量から始めて、
治療効果が得られるまで徐々に用量を増やし、
更に最適な治療効果が得られる用量を見つけていく
というやり方が望ましいと考えられています。

植物性カンナビノイドであるCBD を
体外から摂取するカンナビノイド(CBD OIL)は、
新しい療法として期待できますが、
“ライフスタイル”こそが人や動物の寿命に
大きな影響を与えることに変わりありません。

健康問題の多くは体内の恒常性が失われた結果です。
食物・運動・睡眠・環境・ストレスマネジメントなどが、
エンドカンナビノイド・システムの
バランス=健康を維持する上での重要な要素
となります。
カンナビノイド療法を上手に取り入れることで、
ウェルネスを取り戻すことに繋がると思われます

~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣

参考サイト:
臨床CBDオイル研究会
CBDオイルで、治すことができる病があります。
cbd-info.jp

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