第4の治療法
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獣医学領域で古くから言われている
腫瘍の3大療法とは、
「外科療法」「化学療法(抗癌剤)」「放射線療法」です。
腫瘍に対する第4の治療法と
何度ももてはやされている
「免疫療法」の効果は一定ではなく、
十分なエビデンスが得られているとも言えません。
また、使用する機器や薬剤が高価であるなどの理由で
普及には至っていないという側面もあります。
このような現状から、
3大療法以外の治療法を
癌治療の選択肢にあげる動物病院は
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
決して多くありません
第4の治療法である免疫療法は、
各獣医師の裁量にかかるところが大きいからです。
しかし、3大療法で効果が認められない
腫瘍を患った状態であっても、
それに代わる代替療法で、時に
予後の改善や生存期間の延長に繋がった
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
と考えられる症例がいるのも事実です
そういった奇跡的な情報を
インターネットなどで得ると、
当然飼い主としては、藁をも掴む思いで
同様な効果を望むのも無理はありません。
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
「免疫さえ上げれば癌細胞を何とかなるかも」
という期待を込めて、
民間療法を選択することが多いです。
そもそも癌細胞は、
遺伝子変異を起こした細胞です。
ウイルスや感染細胞と同じく、
免疫細胞により認識され排除される可能性があります。
でも、それが
![?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/095.png)
奇跡的な確率でしか可能ではないのでしょうか
その大きな要因は、
症状が確認される頃には
既に癌細胞がその数を余りに増やしている
ことがほとんどだからなのです。
そして、その段階の免疫状態では
もう癌細胞の増殖を抑制できない
状態になっている
と考えられます。
このような免疫状態には、
もちろん個体差があります。
腫瘍は、細胞表面の受容体に働いて
免疫細胞(T細胞)を抑制的にし、結果として
腫瘍に対しての免疫活動を低下させているのです。
ちなみに、この受容体を
人工的に作製した抗体によりブロックして、
T細胞を正常に機能させる機序が解明されています。
このような作用を有する“抗体薬”が、
獣医療でも一般的に用いられる日も遠くない
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
と言われています
しかし現状では、
臨床獣医師が腫瘍を診断する際、
肉眼もしくは何らかの検査において
認識できる大きさまで増大した腫瘍に対して
免疫療法では効果が認められないことがあります。
言い換えれば、
既に免疫が低下している「担癌患者動物」においては、
免疫療法を行ったとしても
大きな効果は見込めないかもしれません。
現在、注目されている
樹状細胞を用いた細胞療法であっても同様です。
ですので、
腫瘍内にリンパ球浸潤がない場合や、
切除不可能な部位にある腫瘍で大きさが小さいものには、
免疫療法を実施する価値があります。
タイミングや状況を良く考慮した上で、
効果的に使用することは可能であり、
実際に大きな効果を得ています。
それに、免疫療法によっては、
他の抗癌剤や外科手術とも併用が可能です。
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代替療法を施し、何度か
「癌が消えた!」という奇跡的な経験もしています。
それでも、反対に
全く効果が認められないということも
同じように何度もありました。
革新的な治療法が確立されていることが
最も望ましいですが、
未だに治療の施しようがない事も多々あります。
そんな時、それが緩和ケアであっても、
少しでも選択肢が多くあれば
それに越したことはありません。
有効である手段も、そのタイミングが重要です。
![??](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/096.png)
では、飼い主はどうすればいいのでしょうか
色々と説明を受け、情報も集めた上で
いざ治療の選択をする際に、
飼い主自身も「責任を負っている」と感じている
と、結果がどうであれ後悔は少ないでしょう。
それがないと、獣医師のせいにしてみたり、
治療法や薬剤などのせいにしてしまいたくなります。
それに、
医療従事者と共にチーム意識が芽生えると、
ドクターショッピング(医療機関を次々と、あるいは同時に受診すること。別名「青い鳥症候群」。)の回避にもなり、
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
結果としてペット自身にかける負担も少なくなります
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
(そして、お財布への負担も少なくなりますね)
そのためにも、
主治医との信頼関係の構築が大切です。
但し、
獣医師と飼い主の相性がそもそも合わない、
ということも残念ながらあります。
ある程度の方向性と解決策を
提示しない獣医師は論外ですが、
後は、「信頼し合うという前提」
をお互いにもって、
関係を築いていく機会がある程度必要です。
良い治療法も、良い関係性があってこそ
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
その効果を享受できます
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