しつけの闇と、よくある誤解

ペットショップの店員やブリーダーが、
しつけに必要な行為として
チョークチェーンの使用やマズルコントロールを
飼い主にアドバイスしていることが
頻繁に見受けられますプンプン
それだけでなく訓練士やドッグトレーナー、
もしかして未だに獣医師でもあせる
推奨していたります

犬にしつけと称して、
・チョークチェーンの使用
・マズルコントロール
・クレートに閉じ込める
・首を押さえつける
・お腹を上に向けさせて抑え込む
などの
痛みや不快感で
特定の行動をやめさせる行為
(正の罰)は絶対にやめましょう!!

これらは、“虐待にあたる行為”だからです。
それに、この方法では失敗する確率の方が高く、
結果としては恐怖心を抱かせることになります。
かれこれ20年ほど前から、こういった行為は
罰としてうまく機能しないことが多い
ということが判っています。
犬は言葉が通じない分、自分がした行動と
正の罰との関連を理解させるのが難しいからです。

関連を理解させるためには、
「行動と罰を与えるまでの時間が1秒間でも遅い」
とさえ言われています。
これは、ほぼ実行不可能なスピードであるはずです

それに、正の罰はその強度が問題です。
「その動物が痛くて、辛いから、
もうその行動を繰り返さないと思えるが、
その動物にとって恐怖心を植え付けない程度の
強さでなければなりません。」

そして、そもそも自分の可愛いペットに
効果的な強さ=痛がる強度
の罰を与えたいと思うでしょうか??
絶対に嫌ですよね

なので、「正の罰」ではなく、「負の罰」を使いましょう。
負の罰とは、端的に言えば“無視”です。
ショッピングモールとかで、子供がおねだりしてイヤイヤすると
大抵の親は子供を無視しますよね!
更に大声で泣きだしても、「もう行っちゃうよ!」なんて言って
歩き出す素振りをすると、
子供は「この方法では無駄だ」と理解するのでやめます。

これが、犬のしつけでも一番良い方法です。
ところが、
犬が要求で鳴いたり、吠えたり、前足でガリガリすると、
最初は無視していても、直ぐ根負けしてしまって
いうことを聞いてしまう飼い主が多いんですよね~
大抵のしつけの失敗は、
その辺りが原因であることがほとんどなのです。
おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんに甘いのと
変わりませんね

よくある誤解ですが、
『褒めるしつけ』だとか、『陽性強化』だとか
ご褒美を使ったトレーニング方法は、
一切罰を与えない
という意味ではありません。
無視という“罰”を
効果的に併せて用います。
しつけ理論でいうところの
条件づけ(オペラント条件づけ)というものです。

多くの方に理解していていただきたいことは、
罰だけで反応を制止し続けるのは難しいため、
望ましい行動を正の強化(陽性強化)を用いて教えること。
すなわち、
『罰だけでは必ず繰り返されるので、
何をすべきかを教える必要がある』
ということです。

子供がじっとできずに走り回っていて
席に着いておとなしくしてくれない時に、
叱るだけでは、席に着いているのは数分間だけでしょう。
でも、席についたらお菓子を食べていいとか、
好きな本を読んでいいとか、
ゲーム機で遊んでいいとかであれば、
もっと長い時間席に着いていられます。

(人間の)子育てと犬のしつけは
本当は凄く似ています
飼い主はみんな
無視上手、褒め上手になりましょう

犬は、人をなめたり(馬鹿にしたり)、
主従関係を結んで人の言うことを聞く
という学習はしていません。

特に子犬を強く叱ると、
怖がりの犬なるか、
飼い主に恐怖感を持った犬になります。
体罰は問題が大き過ぎます!!
特に子犬のうちは、
人が手を下す正の罰は使わない
ことが大切です

~毎日を人とペットのWell-beingな生活に~、Wellbe Laboでした❣

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